ハルジオン
ハルジオンは米国原産で二年生もしくは(やや繁殖力が強い場合)短命の多年生である。 春に半球形にキク様の花をつける(径1.5~2.5cm)。 中央に黄色い筒状花(長さ2,5~3cm)が集まり、周囲に100~150個の長い白色~薄紅紫色の舌状花(長さ5~10mm)がある。
キク科
英名:Philadelphia fleabane
学名:Erigeron philadelphicus L.
基本情報・生態・形態
米国原産で二年生もしくは(やや繁殖力が強い場合)短命の多年生である。 春に半球形にキク様の花をつける(径1.5~2.5cm)。 中央に黄色い筒状花(長さ2,5~3cm)が集まり、周囲に100~150個の長い白色~薄紅紫色の舌状花(長さ5~10mm)がある。まばらなロゼットをつくる根生葉(長さ4~16cm)から高さ30~90cmの葉の少ない茎(通常は単立茎)が伸び、そこから分岐した枝の頂部に花をつける。
花枝に2、3個~数個の花が開くか(花は夜閉じる)、蕾が下向きにうなだれる。根生葉は卵形(基部が最も広い)、縁に鋸歯がある。 これとは別に、より小さな被針形の葉が基部に近い部分で茎を抱く。葉と茎は、軟毛がまばらにつくものと密生したものとがある。
属名の「Erigeron」の語源は、ギリシャ語で「早い」を意味する「eri」と「老人」を意味する「geron」から成り、おそらくは個体の毛に覆われた様子から付けられたと考えられる。通称の「fleabane」は古英語で、この植物の匂いがノミ(flea)を寄せ付けないと考えられたことに因んでつけられた。
生育条件
多様な土壌で生育可能であるが、湿潤でやや排水の良い土壌を必要とする。 日なたで最もよく成長するが、まばらな日陰でも生育可能である。
湿潤な牧草地や草の多い空き地、氾濫原、低地の森林地帯、やぶ、野原、川岸、低牧草地、湿った道端や水が浸み出すような場所でみられ、個体の大きさは生育地によって異なる。