テトリーノフロアブルの上手な使い方
テトリーノフロアブル オンラインセミナーの動画と、質問&回答集です
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Disclaimer: As of Oct 4th 2022, the Environmental Science division of Bayer was divested. Note that this content was produced prior to separation.
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ジアミド系殺虫剤になります(IRACコード28)。筋肉の筋原線維内になるリアノジン受容体に作用することによって筋肉の異常収縮を引き起こし、害虫を死に至らしめます。
上方への浸透移行性が確認されています。(下方にはほとんど移行しません)
同系統の殺虫剤との連用は避けてください。近年はジアミド系殺虫剤の使用頻度が増えてきており、連用することによってジアミド系殺虫剤抵抗性の害虫の発生が懸念されます。対象害虫にもよりますが、カーバメート系殺虫剤やピレスロイド系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤などとのローテーション散布を推奨します。
水産動植物に対して特別気をつけなければならない点はありませんが、他の農薬と同様に残液を垂れ流したり、河川等に直接散布したりすることはないようにしてください。
散布するゴルフ場において、ジアミド系殺虫剤をどの程度使用しているか、もしくは直近(2回程度)にどの系統の殺虫剤を散布しているかによって残効は変わってくると考えられますので一概には言えません。一般的には既存のジアミド系殺虫剤と同等の残効はあると考えられます。
対象害虫によって散布適期は異なりますが、どの害虫に対しても発生初期の散布が最も効果的です。
フェアウェイやラフであれば、6月~7月中旬の梅雨時期の散布で、スジキリヨトウとヒラタアオコガネ幼虫の同時防除を期待できます。
ベントグリーンであれば、8月上旬の散布で、シバツトガ、タマナヤガの防除と同時に、セマダラコガネ幼虫の防除も期待できます。
ただし、地域によっては気象条件が異なりますし、年次変動も大きくなっていますので、散布時期については、害虫の発生状況をよく観察して、時期を逸しないようにご注意ください。
チョウ目害虫に対しては、既存のジアミド系殺虫剤と同等の高い殺虫効果が期待できます。
加えて、同じ薬量でコガネムシ類の幼虫やシバオサゾウムシに対しても登録を取得していますので、殺虫効果を期待できます。
甲虫目害虫に対しては、ネオニコチノイド系殺虫剤に比べると効果は劣ります。甲虫目害虫が多発しているコースでは、タフバリアフロアブルと組み合わせの使用をお勧めします。
5月上旬頃のタフバリアフロアブル散布は、初夏に幼虫が発生するヒラタアオコガネやウスチャコガネの幼虫だけでなく、晩夏から初秋に幼虫が発生するマメコガネやセマダラコガネ、チビサクラコガネに対しても高い殺虫効果を期待できます。
よって、5月にタフバリアフロアブルで甲虫目幼虫の密度を低下させておいて、梅雨時期のテトリーノフロアブルでチョウ目害虫を防除しつつ、甲虫目害虫の取りこぼしも合わせて防除する方法が最も良いと考えられます。
成分は根からも吸収されますので、根を食べた甲虫類幼虫は死に至ります。甲虫類幼虫防除には根に薬液を届けることが重要ですので、水量を多めにしたり、降雨を利用すると有効です。
はい、根から葉まで上方移行いたします。根を食害する害虫から、葉を食害する害虫まで防除可能です。
接触毒<食毒ですので、成分が葉や根から吸収され、成分を含んだ葉や根を害虫が食べることによって殺虫効果を発揮します。よって、成分が流亡するほどの雨でなければ影響は少ないと考えられます。
散布前に乾燥状態が続いている場合、特に甲虫目害虫の幼虫に対しては十分な殺虫効果を得られない可能性があります。
散布後の乾燥については、成分を芝生が吸収してしまえば効果に対する影響は少ないと考えられます。薬害のリスクは今のところ低いと考えます。
混用可否表を参照してください。ただし、薬効を保証するものではありません。また、肥料との混用や3種類以上混用する場合には、事前にバケツ等で混用可否を確認することをお勧めします。
混用可否表はこちらからダウンロードしてください
キレート剤は問題が無いと考えられますが、硫酸第一鉄との混用は未確認です。
登録の2倍濃度においても薬害の事例は認められていません。
今のところ、樹木への薬害は報告されていません。
臭いが少ない剤となっています。