ほこりかび病
病原体:ホコリカビ菌(粘菌類、変形菌類)
梅雨や秋雨の時期に降雨が続き、空気中の湿度が飽和状態になったときに突如として葉に子実体が発生する。この子実体は胞子の塊りで、菌の種類によって白色、灰色、紫色、褐色、黒色を呈する。芝へに影響は少ないが、その異様さに驚くことが多い。フェアウェイやグリーンに胞子が空気伝染してスポット~筋状に発生する。
菌の主な生息部位
発生芝種・発生時期
発生生態
粘菌類の一種であるこの病原体(変形体)は一定の形をせず、アメーバのように姿形が変化する。梅雨や秋雨の時期に降雨が続き、空気中の湿度が飽和状態に なった時に突如として葉に子実体が発生する。この子実体は胞子の塊りで、菌の種類によって白色、灰色、紫色、褐色、黒色を呈する。芝への影響は少ないがその異様さに驚くことが多い。フェアウェイやグリーンに胞子が空気伝染してスポット~筋状に発生する。
予防対策
芝にあまり影響せず、発生も少ないので予防対策は通常行われない。
治療対策
防除が必要な場合は多作用点阻害剤の散布で十分である。
Envuの推薦防除方法
美観を損ねるくらいに発生すれば呼吸阻害剤を散布します。
参考写真
ほこりかび病菌の丸い褐色の休眠胞子. この胞子の中から水中を泳ぐ遊走子が出てくる
枯死芝の表面に形成された子実体(結実器官). 一部は袋が破れて休眠胞子が飛散できる状態
緑色葉の表面に形成された青紫の子実体
こん棒状の暗褐色子実体(ノシバ 9月)
柄を持っている黒い子実体(ベントグラス 8月)
フェアウェイに発生した灰色のほこりかび病(ハイイロホコリカビ菌)(コウライシバ 8月)
スジ状に発生したほこりかび病(ハイイロホコリカビ菌)(コウライフェアウェイ 7月)
ラフのブルーグラスに発生した紫色のほこりかび病(ムラサキホコリカビ菌)(7月)