ブラウンリングパッチ

病原体:ウェイティ菌(リゾクトニア菌の完全世代名)

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円形または不定形の黄褐色~褐色のパッチで、リング(10~50cm)になることが多い。症状は軽微で地下部まで侵害されないので芝が枯れることはない。炭疽病やテイクオールパッチ、ブラウンパッチの症状に似ている。

【発生芝種】ベントグラス、ケンタッキーブルーグラス、ライグラス
【別名】ニセブラウンパッチ、新リゾクトニア病
ブラウンリングパッチ

菌の主な生息部位

 

発生芝種・発生時期

 

ブラウンリングパッチ 

 

発生生態

円形または不定形の黄褐色~褐色のパッチで、リング(10~50cm)になることが多い。症状は軽微で地下部まで侵害されないので芝が枯れることはない。炭疽病やテイクオールパッチ、ブラウンパッチの症状に似ている。発生時期はブラウンパッチよりもやや早いことが多い。

 

治療対策

DMI剤、SDHI剤、QoI剤などが有効である。しかしブラウンパッチなどのリゾクトニア菌に有効な剤が全て効くとは限らない。

 

Envuの推薦防除方法

SDHI剤、QoI剤、DMI剤の予防散布が効果的であると考えられます。治療散布でも早く回復します。

 

参考写真

ブラウンリングパッチ 25-1

ブラウンリングパッチの淡褐色菌そう. 褐色の菌糸塊ができる

 

ブラウンリングパッチ 25-2

ベントグリーンに発生したリング状のブラウンリングパッチ(ベントグリーン 9月)

 

ブラウンリングパッチ 25-3

淡いパッチ症状を示すブラウンリングパッチ(ベントグリーン 7月)

 

ブラウンリングパッチ 25-4

ブラウンリングパッチ(ウェイティ)菌糸はブラウンパッチ(リゾクトニア)の菌糸より細い(ベントグリーン 8月)

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疑似葉腐病(ラージパッチ)

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ラージパッチの発生は気温と降雨が最大の原因である(冷夏、多雨、長雨、温かい早春や晩秋)。

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薬害

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薬害とは農薬などの処理によって芝、樹木などの作物に生じる生理的障害をいう。

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梅雨や秋雨の時期に降雨が続き、空気中の湿度が飽和状態になったときに突如として葉に子実体が発生する。

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春、バミューダグラスの萌芽期に20~50cmの芽立ち遅れパッチとして現れる。

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テイクオールパッチ(ベントグラス立枯病)

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テイクオールパッチは造成後4~5年までの若いベントグリーン、あるいはインターシードした若いベントグラスに発生しやすい。

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グリーンには冬期も含めて年中発生しているが、早春期になると増殖が盛んになる。

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ノシバやコウライシバに感染すると春期に生育が遅れてしずみ症状となる。

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主として秋期から感染が始まる病気で、晩秋から大小様々な褐色~赤褐色のパッチが出現する。

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ライグラス、ベントグラスなどの寒地型芝に8月ごろから高温、日照不足、多湿(朝露がつく)条件下で感染が始まる。

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この病気は毎年同じ場所に発生する。元来コウライグリーンの病気であったが、近年フェアウェイ、ラフ、ティの重要病害となった。

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高温期(24~32℃)になるとベントグリーンに必ずといってよいほど発生し、過湿の低刈りグリーンで多発しやすい。

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葉上に感染した初期の病斑の縁は赤褐色になる。その後感染が進みスポット状となり、ムギワラ色~灰褐色を示す。

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北海道や東北、本州の高冷地の寒地型芝(ブルーグラス、ライグラス、フェスク、ベントグラス)に多く発生する。

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ベントグラス、ブルーグラス、フェスクなどに発生するが外着生根部感染(ETRI)病のひとつである。

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