サクラアリ

害虫の食害:食品、その他(アブラムシやカイガラムシの甘露もよく好む)

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やや湿った平地に近い自然林の石の下や、少し深い土の中で営巣する。夏季の活動はより敏活で、甘味を求めて家屋内に侵入してくる。

サクラアリ

// 特徴

職蟻の体長は1.5mm内外。淡い灰褐色~暗褐色で、やや無光沢。短い白灰色の短毛で覆われる。触角は12節で糸状。羽蟻の体長は、オスが約2mm、メスが約4㎜。体色はやや無光沢な暗褐色。大腮・触角・肢はやや黄褐色。翅はやや透明で、翅脈は褐色。

 

// 生態

北海道、本州、四国、九州に分布する。やや湿った平地に近い自然林の石の下や、少し深い土の中で営巣する。夏季の活動はより敏活で、甘味を求めて家屋内に侵入してくる。家屋の壁下・床下・屋根裏などに小集団で営巣することもある。アブラムシやカイガラムシの甘露もよく好む。羽蟻の分封期は9~11月頃である。

 

// 防除方法

アリ類の完全な駆除は一般的に困難なことが多い。巣を見つけ出すことは簡単ではないし、たとえ見つけたとしても雌アリは巧妙に逃走することが多い。このようなアリの駆除にはベイト法(食毒)が有効である。市販のアリ用のベイト剤をアリの出没する部屋や場所にまとめ置きしておく。働きアリは活発に顆粒の毒餌を巣へ運び込み、やがて巣を崩壊させる。また、羽蟻の場合、大量発生は一時的なもので、何日も続くことは少なく、ハエ・蚊用の殺虫スプレーなどで駆除すればよい。

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