イエヒメアリ
害虫の食害:食品
営巣場所は、壁内面、モルタルの裂け目、ふすまの紙の間、たんす、木箱、押入れ、床板の間、ダンボールなど、あらゆる場所が利用される。コロニーには数匹の女王がいて、繁殖力は極めて大きい。食物の嗜好性は幅広く、食物であれば何でも群がる。
// 特徴
働きアリの体長は約1.5~2.0mm。体色は淡黄褐色~褐色で、腹部後半は灰褐色~黒色。頭と胸に光沢がなくざらついて見える。後胸に棘突起がない。
// 生態
熱帯アフリカの原産で、都市化の進展により地球規模でその分布を広げている。日本では、都市部をはじめ、太平洋岸の温暖な地域に棲息している。営巣場所は、壁内面、モルタルの裂け目、ふすまの紙の間、たんす、木箱、押入れ、床板の間、ダンボールなど、あらゆる場所が利用される。コロニーには数匹の女王がいて、繁殖力は極めて大きい。活動は3月中旬からはじまり、7月~9月が最盛期となるが、暖房が完備したところでは冬でも活動する。食物の嗜好性は幅広く食物であれば何でも群がる、大量の餌が見つかったときは女王も巣から出てくる。人を刺噛することもある。
// 防除方法
この種のアリ類の完全な駆除は一般的に困難なことが多い。巣を見つけ出すことは簡単ではないし、たとえ見つけたとしても女王アリは巧妙に逃走することが多い。このようなアリの駆除にはベイト法(食毒)が有効である。市販のヒドラメチルノン、フィプロニル等を含有するアリ用のベイト剤をアリの出没する部屋にまとめ置きしておく。働きアリは活発に顆粒の毒餌を巣へ運び込み、やがて巣を崩壊させる。