オオハリアリ
害虫の食害:その他(他のアリやシロアリを捕食する)
一般家庭の庭にも多く、芝生や灌木の上などに見られる。他のアリやシロアリを捕食する。そのため、シロアリの巣を襲い、そこから風呂場や台所に侵入することがある。
// 特徴
職蟻の体長は4~4.5mm。黒色で細長く、全体に灰白色の微毛で覆われている。尾端や脚の一部は赤褐色。頭部は卵形で、大顎はほぼ三角形。腹柄は鱗片状で、腹部の第1節と2節との間は深くくびれており、尾端には毒針をもっている。羽アリのオスの体色は淡黄白色。
// 生態
北海道から沖縄にいたる各地に普通に生息する。樹木の茂った庭園の石や倒木の下の地面に巣を作ることが多い。一般家庭の庭にも多く、芝生や灌木の上などに見られる。他のアリやシロアリを捕食する。そのため、シロアリの巣を襲い、そこから風呂場や台所に侵入することがある。羽アリは6~9月に飛び出る。刺針を持っていてヒトを刺すことがある。刺傷はハチと同じような症状で、痛みがあり、発赤、熱を伴う腫れがおこる。
// 防除方法
アリ類の完全な駆除は一般的に困難なことが多い。巣を見つけ出すことは簡単ではないし、たとえ見つけたとしても雌アリは巧妙に逃走することが多い。このようなアリの駆除にはベイト法(食毒)が有効である。市販のアリ用のベイト剤をアリの出没する部屋や場所にまとめ置きしておく。働きアリは活発に顆粒の毒餌を巣へ運び込み、やがて巣を崩壊させる。また、羽蟻の場合、大量発生は一時的なもので、何日も続くことは少なく、市販の殺虫スプレー等で駆除すればよい。