アルゼンチンアリ
害虫の食害:食品、その他(家屋内の隙間に営巣)
南米(アルゼンチン、ブラジル等)原産の外来種である。日本を含める日本を含める世界各地に侵入し、その分布域を拡大中。繁殖力・攻撃性が非常に強いため、浸入した地域の生態系を破壊してしまう。
// 特徴
働きアリの体長は約2.5 mm。体色は茶褐色(肉眼で見ると一見黒色に見えるが、ルーペや顕微鏡で見ると茶褐色であることが分かる)。体型は、日本の在来種に比べてスマートで、触角や脚が長い。 女王アリの体長は、働きアリの2~4倍程度である。
// 生態
南米(アルゼンチン、ブラジル等)原産の外来種である。日本を含める世界各地に侵入し、その分布域を拡大中。繁殖力・攻撃性が非常に強いため、浸入した地域の生態系を破壊してしまう。そのため、世界および日本の侵略的外来種ワースト100に選定されていて、日本では特定外来生物にも指定されている。家屋内のさまざまな隙間にもよく営巣し、甘味を求めて部屋中を行列を作って移動する。本種は非常に行動が敏捷で、防除もなかなか困難な種のひとつである。
// 防除方法
上記のようなアリ類の完全な駆除は一般的に困難なことが多い。巣を見つけ出すことは簡単ではないし、たとえ見つけたとしても女王アリは巧妙に逃走することが多い。このようなアリの駆除にはベイト法(食毒)か、伝播性の高い薬剤の散布が有効である。ベイト剤等をアリの出没する部屋に設置するか、伝播性の高い薬剤を散布しておくと、毒餌(薬剤)が巣全体にまわり巣が崩壊する。