英名:Hunting Billbug
学名:Sphenophorus venatus vestitus Chittenden
【生態と生活サイクル】
成虫発生のピークは8月頃であるが、幼虫態と成虫態で越冬する個体がいるため、年間を通して幼虫も成虫も確認できる。ノシバ、コウライシバの茎に産卵し、孵化幼虫は茎を摂食して成長し、2齢以降は地中に潜り細根を摂食する。幼虫の脚はなく、ズイムシのように上あごで食い進みながら移動する。
成虫は摂食するため寿命が長く2~3ヶ月程度であり、羽化後1ヶ月は産卵しないがそれ以降は、毎日数個ずつ芝の茎に穴をあけて産卵する。成虫は5月中旬から10月上旬まで発生する。
【防除のポイント】
初期被害は、まずラフから食害を受け始め、フェアウエイに沿って1m以内に集中する。
被害の見分け方として、一見、乾燥害かヨトウムシ類による食害に見えるが、根部が根こそぎ食べられ、また産卵のため直立茎に穴をあけられているので、手で簡単に引き抜くことができる。
被害箇所を中心に登録農薬を散布する。被害箇所が大きい場合は、FWを中心に全面に散布する。
【エンビューがおすすめする殺虫剤】
・ リラークDF(成虫対象)
・ シラトップEW(成虫対象)
【発生消長及び殺虫剤散布タイミング】