英名:Mole cricket
学名:Gryllotalpa Africana Palisot de Beauvois
【生態と生活サイクル】
年1回の発生で、芝地においては3月~4月頃から出現する。
5月~6月が繁殖期で8月以降に孵化、成長した仔虫(幼虫)が地上に出現する。仔虫、成虫どちらでも越冬可能だが仔虫で越冬する割合が多い。成虫の生存期間は約2年間。
交尾行動に特徴があって、コオロギと同じように夜間、オスが地中で翅を擦り合わせ「ジー」という音を出してメスを引き寄せる。
成虫:体長約30~60㎜で1年目、2年目で大きさが異なる。前脚の脛節が非常に大きく掘削に適応している。ゴルフ場では、地表浅く掘り進むときにシバの根を浮き上がらせて枯死させてしまう場合がある。
仔虫:形態は成虫とほぼ同じで、越冬した仔虫は夏までに脱皮を繰り返し成虫となり、交尾を行う。脱皮回数は不明だが、6~8回といわれている。
ケラによる被害
【防除のポイント】
発生ピークは2回あって、5月~6月の交尾期、9,10月の仔虫ピーク時期に殺虫剤を散布する。特に5月~6月は交尾期のため、この時期に防除すると次世代のケラの密度を大幅に下げることができる。
水はけの悪い湿った環境を好むため、グリーンに被害がある場合はグリーン周辺特にスプリンクラー回りなど広めに薬剤散布を行う。
【エンビューがおすすめする殺虫剤】
・ リラークDF
【被害発生時期と殺虫剤散布タイミング】