ワラジムシ
害虫の食害:その他(腐った植物質)
乾燥には弱く、常に湿度の高い場所を求める。室内に侵入し、特に浴室などに出現するので不快害虫として問題になることがある。
// 特徴
体長は成虫で20mm前後。体色は青灰色のものが多いが、体色には変異が多く、褐色味の多いものもある。脱皮直後の個体は白色を呈する。
// 生態
日本全土に生息している普通種。畑地、原野、林内などいろいろな場所に見られ、かなり高地にも生息する。近年では都市の住宅地でも見られるようになった。室内に侵入し、特に浴室などに出現するので不快害虫として問題になることがある。乾燥には弱く、常に湿度の高い場所を求める。食べ物は腐った植物質ならば何でも食べる。人を刺すことも咬むこともなく、また、病気の媒介も知られていない。春秋2回の繁殖の時期がある。
// 防除方法
建物の周りの発生源となる腐植物(落ち葉や刈草など)を除去し、環境の整備を心がけることが重要である。室内への侵入は建物の周囲に不快害虫用の粉剤や園芸用の乳剤を散布することである程度防ぐことができる。侵入してきたものの駆除には市販のピレスロイド系の殺虫剤を使用する。数が多くなければエアゾール式のものでスプレーすればよい。あまりに数が多い場合には乳剤等を使用する。