カマドウマ
害虫の食害:その他(雑食性、植物質の残渣や昆虫の死骸など)
日本全土に生息する。夜行性で、多湿で冷暗な場所(洞窟、地下室、床下など)を好む。野外では森林中の朽木や石の下などに生活している。
// 特徴
体長は15~20mm前後。体色は黒と褐色のまだら模様。体長の数倍もある長い糸状の触角と跳躍に適した長い後脚があり、翅がなく湾曲した体形をしている。
// 生態
日本全土に生息する。夜行性で、多湿で冷暗な場所(洞窟、地下室、床下など)を好む。野外では森林中の朽木や石の下などに生息している。昼間は強烈な光をあてても静止している場合がある。通常、幼虫あるいは成虫態で越冬し、春に産卵すると推定されるが、詳しい生活史は知られていない。雑食性で、植物質の残渣や昆虫の死体などを食べていると考えられている。一般に、夜間に出現する不気味な昆虫とされているが、実害はない
// 防除方法
上述の通り 実害はないので、とりたてて駆除する必要はないが、侵入してくる場所の周辺環境整備、とくに明るくして湿度を下げ、風通しをよくすれば侵入個体は少なくなる。室内に侵入してきた個体に対しては、市販のピレスロイド含有エアゾール剤等を噴霧する。
また、床下、地下室等で大量発生している場合は、ピレスロイド系の薬剤などを残留噴霧する。薬剤処理すると一時的にはいなくなるが、湿度の高い環境が改善されない限り再び発生することが多い。