ゲジ
害虫の食害:その他(小さな昆虫等を捕食)
草むら、石や落ち葉の下、洞窟、床下などに生息する。ゲジ類の脚はトカゲの尾と同様に、外敵に襲われたりすると「自切」して簡単にとれるが、脱皮により再生する。成体になるには約2年かかり、寿命も長く、成熟後2~3年生きる。
// 特徴
成体の体長約20~25mm。体色は灰黄色で背面には灰緑色の3縦条がある。眼は数百の単眼が集まって、複眼状を呈する。1対の触角と15対の脚をもつが、脚は幼体では少なく、孵化したてのものでは4対しかない。
// 生態
東南アジア各地に広く分布し、日本では本州、四国、九州に分布する。草むら、石や落ち葉の下、洞窟、床下などに生息する。ゲジ類の脚はトカゲの尾と同様に、外敵に襲われたりすると「自切」して簡単にとれるが、脱皮により再生する。成体になるには約2年かかり、寿命も長く、成熟後2~3年生きる。雌は5月~9月にかけて毎日のように産卵し、一生の間に500~1000個もの卵を産む。ゲジが家の中に侵入してくるのは主に夏~秋にかけてで、餌をとるためか、越冬のためである。見かけが悪いため忌み嫌われるが、人間には無害で、家屋内の他の害虫を捕食してくれる益虫ともいえる。
// 防除方法
家屋内に侵入してきたものについては、ゴキブリ用のエアゾールで駆除できる。屋外からの侵入を防ぐには、家屋の周囲に粉剤を撒くと有効である。しかし、効果の発現に数分以上はかかるため、家屋内に侵入してから死ぬこともある。床下が潜み場所になっている場合には、床下への煙霧処理や燻煙処理を行うとよい。家屋周辺の草むら、瓦礫、廃材などの潜み場所の除去も重要である。