セアカゴケグモ
害虫の食害:その他(人に対して毒性を示す)
海外からの外来種で、強い毒を持っている。大阪南部など日本各地で発見されている。日当たりが良くて、地面が残っている広い場所で、住みかとなるような窪みに生息し、花壇のブロック、墓石のすき間、側溝蓋の下、空き缶の中などで発見される。
// 特徴
成体のメスは体長15mmぐらいで、脚を広げると30mm程度になる。身体は黒色で、腹部背面によく目立つ赤色の模様がある。オスの体長は、3~5mmくらいで、身体は褐色がかり腹部背面には、白い斑紋がある。成熟すると、頭部から出ている触肢の先が丸く膨らんでくる。
// 生態
海外からの外来種で、強い毒を持っている。大阪南部など日本各地で発見されている。日本での生態は不明な点が多いが、成熟したメスは、25~30日ごとに卵を産む。1回に9~10個の卵嚢を産卵し、1匹のメスは一生に5000個にのぼる卵を産む場合がある。寿命は、メスは2~3年で、オスは6~7ヶ月である。絶食状態に強く、食物無しでも平均して約100日生存する。日当たりが良くて、地面が残っている広い場所で、住みかとなるような窪みに生息し、花壇のブロック、墓石のすき間、側溝蓋の下、空き缶の中などで発見される。
// 防除方法
本種は強い毒を持っているので、見つけても、素手では絶対に触らないようにする。また、本種が潜んでいるような窪みや隙間にはむやみに手をいれないようにする。市販されている殺虫スプレーで駆除できるので、そういった薬剤を直接噴霧する。
セアカゴケグモに咬まれた場合はすぐに医師の診断を受ける。もっとも有効な治療は、血清(抗毒素)による治療である。血清は、大阪府立急性期総合医療センター(06-6692-1201)に保管されているので、必要な時は連絡すること。