クロゴキブリ

害虫の食害:食品

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日本全土に分布する代表的な屋内ゴキブリ。幼虫が越冬型の休眠性を示すので温帯性の種類といえるが、ヤマトゴキブリよりは暖地性である。

クロゴキブリ成虫

// 特徴

成虫の体長約25~30mm。体色は光沢のある黒褐色。孵化直後から4令の幼虫は黒色で白色斑がある。

(下記はクロゴキブリの幼虫)

クロゴキブリ幼虫

 

 

// 生態

日本全土に分布する。代表的な屋内ゴキブリ。幼虫が越冬型の休眠性を示すので温帯性の種類といえるが、ヤマトゴキブリよりは暖地性である。冬の暖房のが不十分な屋内にも定住できるので、従来からの日本式木造家屋にも普通に見られる。成虫は5~7月に羽化し、5~10月に産卵を続ける。幼虫の孵化は6~10月で、屋内の活動期にはいろいろな発育段階のものが見られる。

 

// 防除方法

ゴキブリの防除方法は、大きく分けると殺虫剤による防除と粘着トラップ等による防除の2種類がある。

殺虫剤による防除方法は、

①ゴキブリが徘徊するところに残効性のある殺虫剤(ピレスロイド系殺虫剤等)を散布する残留処理法

②殺虫成分を細かい粒子状にして空中に噴出揮散させる燻煙、加熱蒸散法

③毒餌によるベイト法

などがある。ゴキブリは薬剤抵抗性がつきやすいので、続けて同じ薬剤ばかり使わずに一年くらい毎に使う殺虫剤の系をローテーションさせて使用する方がより効果的である。粘着トラップによる防除はゴキブリが出没するところに設置して捕獲する。ゴキブリの棲息密度を調べるためのモニター用としても活用できる。

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