ワモンゴキブリ
害虫の食害:食品
本州(比較的暖かい地域)、四国、九州に生息する。本種の成虫は日本における屋内性ゴキブリの中で最も大型となる。寒さには弱いため、一定の熱源がない建物には定着できず、暖房設備のあるビル、レストラン、地下街、病院などに特に多く生息する。
// 特徴
成虫の体長は30~45mm。体色は褐色~黄褐色で、前胸背に黄色~黄白色の輪状の紋がある。
若齢幼虫の体色は黄褐色。終齢幼虫の体色は、褐色~赤褐色である。
// 生態
本州(比較的暖かい地域)、四国、九州に生息する。本種の成虫は日本における屋内性ゴキブリの中で最も大型となる。もともと九州南部の暖かい地域にしか生息していなかったが、暖房設備の完備によりその生息域は徐々に広がっている。寒さには弱いため、一定の熱源がない建物には定着できず、暖房設備のあるビル、レストラン、地下街、病院などに特に多く生息する。
// 防除方法
ゴキブリ用の殺虫剤を用いて駆除する。
殺虫剤による防除方法は、
①ゴキブリが徘徊するところに残効性のある殺虫剤(ピレスロイド系殺虫剤等)を散布する残留処理法
②殺虫成分を細かい粒子状にして空中に噴出揮散させる燻煙、加熱蒸散法
③毒餌によるベイト法
などがある。
ゴキブリは薬剤抵抗性がつきやすいので、続けて同じ薬剤ばかり使わずに一年くらい毎に使う殺虫剤の系統をローテーションさせて使用する方がより効果的である。粘着トラップによる防除はゴキブリが出没するところに設置して捕獲する。ゴキブリの棲息密度を調べるためのモニター用としても活用できる。