チャバネゴキブリ

害虫の食害:食品

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世界各地に分布する代表的な屋内ゴキブリ。都市周辺部のビル、レストラン、病院、船舶などで特に多くみられる。休眠をせず、いろいろな発育ステージのものが一年中みられる。

チャバネゴキブリ

// 特徴

成虫の体長は約10~15mm。体色は黄褐色~褐色。前胸背に1対の細長い黒条紋がある。オスの亜生殖板は幅狭く、細長い。幼虫は黒地に黄褐色の斑がある。

 

// 生態

世界各地に分布する。代表的な屋内ゴキブリ。都市周辺部のビル、レストラン、病院、船舶などで特に多くみられる。休眠をせず、いろいろな発育ステージのものが一年中みられる。幼虫は6令を経て成虫になる。光に対してよく反応し、暗い狭い場所を好む。雑食性で、パン、穀類、野菜以外に動物性食品も差別なく好む。ウイルス、細菌、原虫など病原微生物を伝播する。

 

// 防除方法

殺虫剤による防除方法は、

①ゴキブリが徘徊するところに残効性のある殺虫剤(ピレスロイド系殺虫剤等)を散布する残留処理法

②殺虫成分を細かい粒子状にして空中に噴出揮散させる燻煙、加熱蒸散法

③毒餌によるベイト法

などがある。ゴキブリは薬剤抵抗性がつきやすいので、続けて同じ薬剤ばかり使わずに、一年くらい毎に、使う殺虫剤をローテーションさせて使用する方がより効果的である。粘着トラップによる駆除は、ゴキブリが出没するところに設置して捕獲する。ゴキブリの棲息密度を調べるためのモニター用としても活用できる。

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