トコジラミ
害虫の食害:その他(人やベッドにたかって吸血)
トコジラミは、昼間は壁の隙間、柱の裂け目、床板の間、ベッドの中などの隠れ家に群がって潜み、夜出てきて吸血する。空腹時は扁平な体が、大量の血液を吸うと膨らんで、ダルマのようになる。
// 特徴
成虫の体長は約5~8mm。体は翅がなく、扁平、楕円形。頭は小さく、触角は細くて、5節。脚の腿節、脛節はよく発達している。体色は赤~黄褐色。
// 生態
日本全国に分布するが、日本土着のものではなく、 外来種である。トコジラミは成虫も幼虫も習性は同じで、昼間は壁の隙間、柱の裂け目、床板の間、ベッドの中などの隠れ家に群がって潜み、夜出てきて吸血する。空腹時は扁平な体が、大量の血液を吸うと膨らんで、ダルマのようになる。刺されたときはあまり痛くもかゆくもないが、あとでひどくかゆくなるのが本種の特徴である。 本種の寿命は長く、成虫は1年くらいも生きる。
// 防除方法
殺虫剤によるトコジラミの駆除は、ピレスロイド系の殺虫剤等をトコジラミの潜み場所、たとえば、床の割れ目、天井、部屋の隅などに処理する。煙霧処理や燻煙処理などは部屋の隅々まで薬剤が行き渡るので、有効な処理方法である。なお、卵には効果がないので、2日おきに3~4回反復処理する必要がある。また、トコジラミは高温に弱いので、マットレス、ソファー、畳などは熱処理や日光に当てる「虫干し」を行うと有効である。