ヤマトシロアリ
害虫の食害:建材、その他
建物に対する加害が最もひどくなるのは、4~7月、9~10月で、特に梅雨の頃活動が激しい。羽蟻の群飛は、通常4月下旬~5月にかけての日中、特に雨が降った後の温暖な日の午前10時から12時頃に行われる。
// 特徴
職蟻は、体長2.5~5.0mm、体色は乳白色で、頭部は黄白色をしている。兵蟻は、体長3.5~6.0mm、頭部は淡褐色の円筒形で、長さは体長の約1/2近くになる。有翅虫の体長は4.5~7.5mm。腹部は胸部と同じ幅で、基部は細くくびれていない。胸部背面に翅根部をもつ。体表は暗褐色ないし黒褐色で、前胸背板部のみ黄色となっている。
// 生態
北海道北部をのぞく日本全土に分布する。自然界においては森林内の枯れ木や腐朽した木を食べる分解者(森の掃除屋)ではあるが、人間にとっては家屋を食害する大害虫である。建物に対する加害が最もひどくなるのは、4~7月、9~11月で、特に梅雨の頃活動が激しい。本種の職蟻は他の階級へ分化する能力を持つ擬職蟻で、50頭程度の職蟻の小集団から新しいコロニーが再生することが知られている。羽蟻の群飛は、通常4月下旬~5月にかけての日中、特に雨が降った後の温暖な日の午前10時から12時頃に行われる。
// 防除方法
シロアリ防除専用の薬剤で処理する。家屋にシロアリが発生した場合、素人による完全な駆除はなかなか難しい上、殺虫剤等で変に刺激を与えてしまうと駆除が困難になる場合があるので、専門業者等に相談する方がよい。