ハチクサン®ME 2
製品の概要
製品の特長
- 防腐成分に新規有効成分ペンフルフェンを採用
- 毒物および劇物取締法に規定する、特定毒物、毒物、劇物のいずれにも該当しない薬剤
- 消防法上の危険物に該当しないので、取扱いおよび保管が容易
- 製剤に水を含むマイクロエマルジョン
- 遅効性であり、シロアリへの効果が高い薬剤で、高いドミノ効果が期待できる
- 散布中及び散布後の気中濃度が低く、散布作業者および居住者に対する安全性が高い薬剤。また蒸気圧が極めて低く、揮発しにくいため、居住者や周辺への影響はほとんどない
- 極めて臭いが少ない施工ができる
- 魚毒性が低く、環境に対して安全性が高い
- 厚労省で気中濃度指針値が定められているVOC13物質不使用
- コンパクトで廃棄しやすい紙製の容器
製品情報
使用方法
〔用法・用量〕
/// 希釈倍率
本剤1本(0.9kg)を水約17.1Lで希釈(20倍)して、散布液のそれぞれの有効成分濃度が0.1%となるように調製して散布してください。
なお、希釈液の調製に際しては本剤をよく振り混ぜてから使用してください。
本剤1本で希釈液18Lが調製可能です。
/// 使用方法
木部処理用しろあり防除剤として次の通りに散布してください。
吹付け又は塗布処理:300mL/㎡
浸漬処理:新築及び増改築用の木材予防処理に適用する。木材を5分以上完全に浸漬させてください。
穿孔処理:既築建物の予防、駆除に適用してください。
直径6mm~13mmのドリルで木材の1/2以上の深さまで穿孔し、本剤を穿孔部より溢れ出るまで十分加圧注入した後、予め薬剤で処理した木栓で埋め戻してください。
穿孔の角度は45度を原則とするが、現場作業上困難な場合には角度を緩やかにしてください。
なお、施工にあたっては、(公社)日本しろあり対策協会の「防除施工標準仕様書」並びに「安全管理基準」に従ってください。
使用方法と注意
/// 使用に際しての注意事項
● 使用前に必ずラベルをよく読み、十分理解した上で使用してください。
● 施工箇所(床下)と居住空間との間に空気の交換がある構造の建物の場合(空気循環式等)、処理は行わないようにしてください。
● 使用する処理方法、処理薬剤については、(公社)日本しろあり対策協会の安全管理基準に従い、事前に居住者への説明を行い、了承を得てください。
● 施工現場の近隣にも、事前にその旨を通知し、十分な配慮を行ってください。
● 定められた用法及び使用量を厳守し使用してください。間違った使い方をすると、効力不足や健康を害することがあります。
● 環境を汚染しないように乱用を避けてください。池、井戸、地下水等を汚染するおそれのある場所、蜜蜂、蚕(桑)、水生生物等に被害を及ぼすおそれのある場所では使用しないでください。
● 希釈する場合は薬液がはね返らないようにして、均一によく撹拌し、手や指で直接かき混ぜるようなことはしないでください。希釈用の容器は専用のものとし、他とは兼用しないでください。
● 使用に際しては、必要量だけを取って調製し、その都度使い切ってください。
● 本剤を他の薬剤と混合したり、加熱したりしないでください。
● 薬剤によって、アレルギー症状やカブレ等を起こしやすい特異体質の人、また健康状態の思わしくない人、妊娠中の人は、薬剤の処理作業には従事しないでください。
● 居住者や近隣の住民に、病人、特異体質者(アレルギーや化学物質に過敏な体質等)、妊産婦、乳幼児等が居る場合には、薬剤の影響が出ないようあらかじめ関係者やかかりつけの医師と相談してもらうなどして、十分に配慮してください。
● 散布が終了するまでの間は、居住者が薬剤にばく露されないよう細心の注意を払い、念のため薬剤の影響のない部屋や階上の部屋等で過ごしてもらうようにしてください。
● 新築予防処理時(屋外)で散布した薬液は、地形、風などの状態によっては周辺に飛散し、散布後しばらくの間はその影響が周辺に及ぶことがありますので、周辺への飛散防止の対策を取ってください。
● 食品、食器、飼料、玩具、寝具、衣類、愛玩動物、観賞魚、植物、貴重品、美術品、楽器、電気器具等はあらかじめ他へ移すか、あるいは格納し、薬剤がかからないようにしてください。
● 散布中は、居住者が床下進入口のある部屋に立ち入らないための措置を取ってください。
● 散布中の薬剤の室内への飛散をできるだけ防ぐための措置を取ってください(例:薬剤による室内汚染を防ぐための養生、床下進入口をビニールシートや床板等で覆う措置等)。
● 散布中は、薬剤が他の部屋に飛散しないように、床下進入口のある部屋の開口部(ドア、引き戸、窓等)は閉じるか、ビニールシート等で必要な養生をしてください。また、床下からの室内への空気流入を防ぐために換気扇は使用しないでください。
● 散布終了後は最低1時間、十分に換気を行い、その間居住者は床下進入口のある部屋へは入らないようにしてください。
● 木や植栽などの植物にかかると枯れる等の薬害が出るおそれがあるので、屋外での使用や風によるドリフト(飛散)等により、薬剤が植物にかからないよう、あらかじめ養生を行うか、移動させるなど、十分に注意して使用してください。
/// 使用中又は使用後の注意事項
塗装面やプラスチック、タイル類、モルタル壁、白木、壁紙、ニスコーティング材、CRゴム、発泡スチロール系断熱材等に薬剤が付着した場合は変色・変形する場合がありますので、覆う等処置をし、薬剤がかからないようにしてください。建築用の透湿防水シートへの薬剤の飛散、付着も同様に注意してください。
● 使用に際しては、適切な保護具を必ず着用し、身体の露出部を少なくして薬剤を浴びないよう、また吸入しないようにしてください。推奨の保護具性能は以下のとおりです。
○防護マスク(JIS T8152 DS2:集塵率95%以上の規格又は同等以上)
○ゴーグル型メガネ(JIS T8147:ゴーグル型又は同等以上)
○不浸透性手袋(JIS T8116:防水機能を有する不浸透性又は同等以上)
○長袖長ズボンの不浸透性防除衣(防水機能を持ったもの)
● 保護具および使用する機械器具類は、あらかじめよく点検整備しておいてください。
● 散布機の圧力は、薬剤が不必要に広がらないように注意して調整してください。また、風の強い場所での使用は避けてください。
● 床下等、風通しの悪い空間で作業する場合には、ばく露に注意して、長時間の連続した作業は避けてください。
● 薬剤の調製、散布中は喫煙、飲食をしないでください。また、使用中または使用後にトイレに行くときは、手や顔をよく洗ってから行ってください。
● 薬剤が皮膚についた時は、直ちに石けんと水でよく洗ってください。万一、薬剤が眼、口などに入った場合には直ちに水でよく洗い流してください。作業中に大量の薬剤を浴びた場合は、直ちに汚染した衣類を脱ぎ、シャワーを浴びる等して、体に付着した薬剤を洗い落とし、清潔な衣類に着替えてください。また、必要に応じて医師の診察を受けてください。
● 作業終了後は、直ちに石けんと水で手や顔をよく洗い、うがいをしてください。また、衣類は清潔なものに着替えてください。
● 一日の作業終了後は、必ず入浴またはシャワーで身体をきれいに洗ってください。特に毛髪・顔・手・足等の露出部分は入念に洗ってください。
● 万一、誤って薬剤を飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の診察を受けてください。また、薬剤の使用により、身体に異常を感じた場合等には直ちに使用を中止し、清浄な空気の場所で安静にして速やかに医師の診察を受けてください。医師の診察を受ける際には、使用薬剤の名称(ハチクサンME2)、成分名(イミダクロプリド、ペンフルフェン)、症状、被曝状況等についてできるだけ詳細に医師へ告げてください。また、吐物が気管内に入らないように細心の注意を払うようにしてください。
● 作業時の衣服は、他の衣服と区別して洗濯し、保護具も洗剤でよく洗ってください。希釈や薬剤処理に用いた機械器具類もよく洗ってください。
● 使用済みの空容器は水又は石けん水等でよく洗い、小児が触れないようにするとともに、他に転用しないでください。汚染した器物や洗浄液は、作業現場から持ち帰り、処分に当たっては、自治体の条例や指導に従って処分してください。決して、河川、湖沼、下水道等の水系や地下水を汚染するおそれのある場所には捨てないでください。
● 使用中に、周辺に被害を及ぼす可能性のある事故が発生した時は、直ちに関係機関に通報してください。
/// 使用上の注意事項
● 使用後に残った薬剤原液は、ラベル表示のある元の容器に密栓し、食品、食器、飼料等他のものと区別して保管してください。また、一度開封したものはできる限り早く使い切ってください。
● 本剤は小児の手の届かない鍵のかかる直射日光や雨水が当たらない乾燥した涼しい場所に保管してください。
/// その他の注意事項
● 使用に際して、不明な点、事故等が生じた場合はお客様相談室(0120-575-078)へご連絡ください。
● 購入した薬剤は速やかにお使いください。
● 廃棄する場合、内容物、容器は都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託してください。
● 火災時は、適切な保護具を着用し消火剤等で消火に努めてください。
● 移送取扱いは、ていねいに行ってください。
● 漏洩等の事故が発生した場合には、保健所、消防署又は警察署に直ちに届け出るとともに、必要な応急の措置を講じてください。また、盗難・紛失事故が発生した場合には、直ちに警察署に届け出てください。薬剤が漏洩した場合には次のように処置してください。
①保護具を着用し、吸収性の媒体、例えば砂、軽石、ボロ布、オガクズ等に吸着させ、広がりを阻止して回収してください。
②漏洩した薬剤が井戸、池、河川などの水系に流入した場合は、直ちに警察署・保健所等関係機関に報告してください。
● 体調の悪いとき、飲酒後等は取り扱い及び作業をしないでください。
● 記載事項を含め、薬剤を安全に使用するために、(公社)日本しろあり対策協会「しろあり防除施工における安全管理基準」に従い、作業を行ってください。