イエシロアリ
害虫の食害:建材、その他(木材以外にも様々な物品を食害)
日本では、本州の千葉県から中国地方にいたる海岸線、四国、九州の低地に分布。建物に対する加害が最もひどくなるのは、春季から夏季にかけてである。本種は、数種いるシロアリの中でも特に加害の激しい種類である。
// 特徴
日本に生息するシロアリは、主にイエシロアリとヤマトシロアリの2種類である。イエシロアリとヤマトシロアリの職蟻はよく似ていて区別しにくいが、兵蟻の頭部の形で見分けることができる。ヤマトシロアリの兵蟻の頭部は長方形で、体長の約1/2であるが、イエシロアリの兵蟻は卵形で、体長の約3分の1である。有翅虫は、ヤマトシロアリは茶色がかった黒色または黒色で、イエシロアリは黄色がかった茶色である。
// 生態
日本では、本州の千葉県から中国地方にいたる海岸線、四国、九州の低地に分布。森林内の枯れ木や腐朽した木を食べる分解者(森の掃除屋)ではあるが、人間にとっては家屋を食害する大害虫である。建物に対する加害が最もひどくなるのは、春季から夏季にかけてである。本種は、数種いるシロアリの中でも特に加害の激しい種類である。羽蟻の群飛は、通常6月~7月頃の蒸し暑い日に多く、夕方から暗くなる頃まで見られる。
// 防除方法
シロアリ防除専用の薬剤で処理する。シロアリが発生した場合、素人による完全な駆除はなかなか難しい上、殺虫剤等で刺激を与えてしまうと駆除が困難になる場合があるので、専門業者等に相談する方がよい。