ナガサキニセケバエ

害虫の食害:その他(主に腐敗した植物類)

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成虫は早春の季節に最も多く、人家の台所や便所の窓でよく見かける。5~7月頃川原の草地や居住地の空き地に大量発生することが多い。飛翔力は弱い。

ナガサキニセケバエ

// 特徴

成虫は体長約2.0~3.0mm。体色は黒色(光沢を欠く)。翅は透明。触角は10節からなり、頭部より少し長い程度。幼虫は体長約2~4mm。尾気門は1対の長い棒状突起の末端にある。

 

// 生態

日本全国に生息。発生のピークは初夏と秋で真夏には減少する傾向にある。幼虫は腐敗した植物質、腐った果実、糞尿などの中、腐敗した樹皮下などに発生する。時にきのこを食べたりもする。樹木の茂った庭や、雑草地などにきわめて普通に発生する。植木鉢から発生することもある。成虫は早春の季節に最も多く、人家の台所や便所の窓でよく見かける。5~7月頃川原の草地や居住地の空き地に大量発生することが多い。飛翔力は弱い。

 

// 防除方法

発生の原因をつくらないような環境の管理が第一である。樹木などに多量の堆肥を施したり、刈り取った草などを積み上げて放置したりしないようにする。しかし、ほんのわずかの量でも発生可能なので、完全に駆除することは困難である。屋内に侵入してくる成虫に対しては、市販のハエ・蚊用のエアゾール式の殺虫剤を使用すればよい。幼虫に対しては、発生源となっている場所を園芸用の乳剤などで処理する。