クロバネキノコバエ

害虫の食害:その他

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人体への直接的な害はないが、多量に発生すると不快感を与えたり、食品への混入異物となることもある。

クロバネキノコバエ

// 特徴

成虫は体長約1.8~3.2mm。体色は黒色。翅の長さは1.6mm程度。触角は16節からなり、複眼には通常微毛が生えている。幼虫は体長約4~8mm。胴部は不透明で12関節よりなる。頭部は黒く光沢がある。

 

// 生態

日本全国に生息。生息場所は主に屋外で、森林内に多いが、近年は屋内に侵入する不快害虫としても注目されている。“ハエ”という名前がついているが分類学上は、蚊(カ)の仲間である。発生のピークは春~初夏と秋で真夏には減少する。幼虫は植物質、動物質を食する雑食性で、土中の腐植物中で成育するもの、キノコを食うものなど食性は広い。油粕などの有機肥料を施した植木鉢等からもよく発生する。幼虫はしばしば集団移動することも知られている。人体への直接的な害はないが、多量に発生すると不快感を与えたり、食品への混入異物となることもある。

 

// 防除方法

発生の原因をつくらないような環境の管理が第一である。樹木などに多量の堆肥を施したり、刈り取った草などを積み上げて放置したりしないようにする。屋内に侵入してくる成虫に対しては、市販のハエ・蚊用の殺虫剤等を使用すればよい。ただ、発生源は不明であったり、広範囲に及ぶことが多いため、発生源対策は容易ではない。発生源が特定できれば、園芸用の殺虫剤などで処理する。

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