オオワラジカイガラムシ

害虫の食害:その他(樹木類の害虫)

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大量の樹液を吸い宿主を枯死させてしまうことも稀ではない。多量の甘露を排泄し、植物のスス病の原因にもなる。

オオワラジカイガラムシ

// 特徴

屋内に侵入するオオワラジカイガラムシ1令幼虫は、体長約1~2mm。体色は赤褐色。名前のようにわらじ型で体表に白い粉状の分泌物があり綿のように(灰色に)見える。腹面には黒色の3対の脚がある。成虫の体長は、オス約5㎜、メス8~10mm

 

// 生態

日本全土に分布。樹木(庭木)類の害虫で、大量の樹液を吸い宿主を枯死させてしまうことも稀ではない。多量の甘露を排泄し、植物のスス病の原因にもなる。5月下旬~6月に地表に産出された卵は、夏・秋を経過し冬12月中旬~1月 寒くなってからようやく孵化が始まる。孵化した幼虫(1令幼虫)は、宿主植物を求めて移動し、この時期に屋内への侵入、天井からの落下、屋外の洗濯物に付着するような被害が起こるが、人体への直接的影響はない。また、室内への侵入が問題になるのは冬季に活動が活発な1令幼虫のみである。

 

// 防除方法

樹木のカイガラムシは体表に綿状や殻状の被覆物やワックス状分泌物があり薬剤を浸透させることが困難である。最も簡単な駆除方法は、根気よく丹念に捕殺することである。薬剤による防除の好機は冬期で、孵化直後の幼虫を狙うのがよい。園芸用の乳剤などが有効である。カイガラムシは、風通しの悪い場所に発生しやすく、樹木の適当な剪定は発生予防に効果的である。

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枯死した竹類(特にマダケ、モウソウチク)に寄生し、成虫は7~8月に発生する。竹材の切断面、傷痕や裂け目に産卵する。

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