2018年のベントグリーンにおける病害診断結果
Envuでは病害診断のご依頼を承っています。2018年は暖地型芝草で118検体、寒地型芝草で584検体の病害診断を行いました。
ここでは、2018年夏の全国の気象条件と、主に寒地型芝草の病害診断結果をご紹介します。
下の図は2018年夏季の全国の降水量、平均気温、日射量を地域ごとにグラフにまとめたものです。このグラフより以下の傾向が見えてきました。
- 九州から東北地方にかけては、平年よりも気温が高く日射量も多かった
- 西日本では7月に記録的な大雨となった
- 関東、関西、中国、九州地方では8月の降水量が極端に少なかった
- 9月は多くの地域で降水量が多くなり、日照時間は短くなった
- 北海道は雨が非常に多い夏となった
続いて、2018年の寒地型芝草(ベントグリーン)の病害診断結果のグラフです。
2018年の特徴として、以下のものが挙げられます。
- 全国的に細菌病の診断数が非常に多く、特に7月は細菌病が猛威を振るった
- 特に西日本での細菌病の診断数が多かったが、東日本での診断数も大きく増加した
- 炭疽病は6月の発生数が多かった一方、7~8月は例年に比べて少なかった
- ピシウム病は7月の診断数が多かったが、8月の診断数は極端に少なかった
2018年は、細菌病の発生数が極端に多い年となりました。これは、例年より20日程度早く梅雨明けしたことや、梅雨明け後に猛暑に見舞われたことが関係していると考えられます。
全国的に6月の気温が高かったことが、炭疽病の発生を助長させた可能性があります。
一方で、8月は雨が少ない地域が多かったことからグリーンの水管理を比較的コントロールしやすく、殺菌剤も定期的に散布できたことから、ピシウム病の発生を抑えられたと推測されます。
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今後も異常気象と呼ばれるような夏に注意が必要!
今後も猛暑や過乾燥、長雨や日照不足など年によって気象条件が大きく異なることが予想されます。ベントグリーンにとっては、ますます厳しい夏になるでしょう。
そんな中、Envuがおすすめするストレスガード製剤のプログラム予防散布は、病害を発生させないことを基本とし、健全でストレスに強いベントグリーンづくりに貢献します。
毎年、夏の病害に苦労されているグリーンキーパーの皆様、ストレスガード製剤のプログラム予防散布を検討してみてはいかがでしょうか。
ストレスガード製剤についてはこちらから