バイエルのプロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業、Cinvenへの売却を完了

本事業は独立会社「Envu」として業務を継続

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ドイツ レバクーゼン、2022年10月5日 ドイツ・バイエル社は、プロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業について、国際的な未公開株式投資会社であるCinvenと3月に締結した契約に基づき、売却を完了しました。規制当局の承認取得を含む、取引のクロージング条件が満たされました。2021年に約6億ユーロの売上に達した本事業の買収価格は、26億米ドル(26億ユーロ)に相当します。

「プロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業の従業員の長年にわたる取り組みとそれに伴うバイエルの成功に感謝しています。Cinvenは、本事業と従業員の長期的な成長の可能性に尽力する強力な新オーナーであると確信しています。同時に、私たちも中核となる農業事業に注力できるとともに、クロップサイエンス部門における成長戦略の成功に集中することが可能になります」とドイツ・バイエル社の経営委員会委員であり、クロップサイエンス部門代表でもあるロドリゴ・サントスは述べています。バイエルは、この取引で得られた純利益を、バイエルの純金融負債の削減に充てる予定です。

売却した事業は、独立会社「Envu」として運営されることになっています。本事業は、病原体媒介生物駆除、プロフェッショナル向け害虫管理、産業用雑草駆除、林業に加え、芝・観賞用植物など病害虫駆除および非農業分野用除草製品といったソリューションを提供するグローバルリーダーです。本部は米国ノースカロライナ州のケアリーにあり、100カ国以上で事業を展開しています。合計で約900名の従業員がバイエルからEnvuに移籍します。

「Envuは、極めて魅力的かつ重要であるこの業界のグローバルリーダーです。バイエルから当社に寄せていただいた信頼に感謝するとともに、バイエルが確立した土台に大幅な投資を行い、それを足掛かりとしていく予定です。当社は、特化した独立会社を築くことを非常に嬉しく思っており、デジタルおよびデータがもたらすソリューションの提供を含め、引き続きイノベーションを推進し成長を加速させるとともに、お客様のために革新的で持続可能なソリューションを構築することによって製品ポートフォリオをさらに拡大していくという点で、最適な立場にあります」とCinvenのパートナーであるPontus Pettersson氏は述べています。


Envuについて
Envuは、バイエルの長年の経験に基づき、世界中の人々のために健康な環境を発展させることのみを目的として2022年に設立された新しい会社です。プロフェッショナル向け害虫管理、林業、観賞用植物、ゴルフ場、産業用雑草駆除、芝・景観、蚊駆除、放牧・牧草地に特化したサービスを提供しています。各事業分野全体で、化学とその先にあるものに重点を置き、顧客と協力して、現在および将来にわたって有効で革新的なソリューションを考案します。Envuのポートフォリオは、180を超える信頼と知名度の高いブランドで構成されています。従業員数は約900名、4つのグローバル・イノベーションハブ拠点を持ち、100カ国以上で事業を展開しています。詳細はEnvuのウェブサイトをご参照ください。

バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。バイエルは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力します。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は441億ユーロ、従業員数は約100,000名(2021年)。特別項目計上前の研究開発費は53億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。

Cinvenについて
Cinvenは、世界的なグローバル企業を築くことに重点を置いた国際的かつ優れた未公開株式投資会社です。その資金の投資先は次の6つの主要部門に分かれています:ビジネスサービス、消費者、金融サービス、医療、工業、TMT(テクノロジー、メディア、テレコミュニケーション)。Cinvenの拠点は、ロンドン、ニューヨーク、フランクフルト、パリ、ミラノ、マドリード、ガーンジー、ルクセンブルクにあります。ポートフォリオ企業、その従業員、納入業者、地域社会、環境、そして社会に対し、Cinvenは責任を持って取り組んでいます。https://www.cinven.com/