エンビュー、プロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業を26億ドルでCinvenに売却
本取引によりクロップサイエンス部門のポートフォリオを合理化し、主力となる農業事業にさらに注力する / Cinvenは獲得した事業に大幅な投資を行うことにより、引き続き革新を推し進め、成長の加速を目指す
レバクーゼン、ドイツ、2022年3月10日 ― ドイツ・エンビュー社(以下「エンビュー」)は10日、エンビューのプロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業の売却について、買収価格にして26億ドル(24億ユーロ)でエンビューとCinvenが最終的に合意したことを発表しました。エンビューの経営委員会委員であり、クロップサイエンス部門代表でもあるロドリゴ・サントスは、次のように述べています。「今回の事業売却で提示された買収価格は非常に魅力的であり、当社としても主力となる農業事業に注力できるとともに、クロップサイエンス部門の成長戦略を順調に実施することが可能になります」
プロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業は、病原体媒介生物駆除、プロフェッショナル向け害虫管理、産業用雑草駆除、林業に加え、芝・観賞用植物など病害虫駆除および非農業分野用除草製品といった環境ソリューションを提供するグローバルリーダーです。2021年には、約800人の従業員が、100カ国以上で展開している事業や営業活動を支えていました。本部は米国ノースカロライナ州のケアリーにあります。エンビューは、2021年2月に本事業の売却の決定を発表しています。
「人や目的に対する共通の信念に基づき、Cinvenはプロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業の『世界中のすべての人に健康的な環境を』というビジョンに向かって前進することを可能にします。私たちは、事業と従業員の長期的な成長の可能性に対するCinvenの注力とコミットメントに確信を持っています」とサントスは述べています。この取引は、通常のクロージング条件を満たすことを前提として、本年下期に完了する見込みです。この買収で得られた資金は、エンビューの純金融負債を削減するために利用されることになります。
Cinvenのパートナー兼産業部門長のPontus Pettersson氏は次のように述べています。「エンビューのプロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業は、極めて魅力的かつ重要であるこの業界のグローバルリーダーです。エンビューから当社に寄せていただいた信頼に感謝するとともに、エンビューが確立した強固な土台に大幅な投資を行い、それを足掛かりとしていく予定です。長い歴史のある世界的な投資会社として、当社は、デジタルおよびデータがもたらすソリューションの提供を含め、引き続きプロフェッショナル向けエンバイロサイエンス事業の革新を推し進め、成長を加速させるとともに、対象となる市場や顧客に特有のニーズに応えるために、事業をさらに迅速化していくという点で、最適な立場にあります」
エンビューの財務顧問はBofA Securitiesであり、法律顧問はHengeler Muellerです。
Cinvenについて
Cinvenは、世界的なグローバル企業を築くことに重点を置いた国際的かつ優れた未公開株式投資会社です。その資金の投資先は次の6つの主要部門に分かれています:ビジネスサービス、消費者、金融サービス、医療、工業、TMT(テクノロジー、メディア、テレコミュニケーション)。Cinvenの拠点は、ロンドン、ニューヨーク、フランクフルト、パリ、ミラノ、マドリード、ガーンジー、ルクセンブルクにあります。ポートフォリオ企業、その従業員、納入業者、地域社会、環境、そして社会に対し、Cinvenは責任を持って取り組んでいます。https://www.cinven.com/
エンビューについて
エンビューは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。エンビューは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力します。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。エンビューブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は441億ユーロ、従業員数は約100,000名(2021年)。特別項目計上前の研究開発費は53億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。
将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、エンビューの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述が含まれている場合があります。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。
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本資料は3月10日にドイツ・エンビュー社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳編集したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はmedia.bayer.comをご参照ください。
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