アメリカカンザイシロアリ
害虫の食害:建材、その他(木製の家具などを加害する)
北米原産のシロアリで、30年ほど前に東京都区内に住み着いたとされる。その後、神奈川県、千葉県、和歌山県、兵庫県、広島県でも発見されており、さらにその他の地域にも蔓延している可能性がある。
// 特徴
有翅虫は体長6~8mm。前翅長が9~10mm。体色は頭部が赤褐色、体は赤褐ないし黒褐色、腹部は濃色、翅は褐色(前縁部は特に濃色)。職蟻は体長5~7mmで、イエシロアリ職蟻よりも大きく、ほぼ円筒状。動作は緩慢である。 兵蟻は体長8~11mmで大形。頭部は濃褐色で大きく、円筒形で扁平。
// 生態
北米原産のシロアリで、30年ほど前に東京都区内に住み着いたとされる。その後、神奈川県、千葉県、和歌山県、兵庫県、広島県でも発見されており、さらにその他の地域にも蔓延している可能性がある。日本に生息する主なシロアリであるイエシロアリやヤマトシロアリとは異なり、地中の巣や蟻道は造らず、建築物の木材、木製家具、野外の枯木中に孔道をあけて生息していて、コロニーは小さい。乾燥に強く、乾いた砂粒状の虫糞を出す。この虫糞が被害発見の端緒となる。有翅虫(羽アリ)の群飛は7~9月の昼間に小規模に行われることが多い。電灯に飛来することはない。
// 防除方法
シロアリ防除専用の薬剤で処理する。しかし、本種の完全な駆除は難しく、イエシロアリやヤマトシロアリに対してと同じような処理を行っても駆除できない場合もある。